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外観 施工事例紹介

今回は外観の施工事例を紹介いたします。
外観の設計は見た目だけでなく、敷地との関連も良く考えて決めていく事が重要です。
一例にはなりますが、外観設計の考え方を含めてご紹介させて頂きます。

今回の外観の設計ポイント

1.敷地に対しての建物配置

今回の事例は北側に道路が面する北接道の敷地に対しての事例となります。
道路側は駐車場になるので道路境界から駐車スペースを確保する為、建物を離す必要があります。
車のサイズにもよりますが、道路側は6m離して計画しました。
トランクの使いやすさや雪を寄せるスペースがあった方が良いので車のサイズよりも少し余裕をみて設計しています。
写真では分からないお隣さんとの距離は1.32mで計画しました。
表の見える所に給湯器が来るのが外観上美しくないので、目立たないお隣さんとの間に計画し、給湯器があっても通行に支障が出ないよう1.32mという数字になっています。

2.外観と屋根の種類

外壁には見た目も良く、経年劣化の心配のないタイル外壁を採用しております。
タイルは色あせ等が無い為、30年後でも新築時と見た目が変わらない事が特徴です。
初期費用は塗装の外壁より高価ですが、塗り替え等のメンテナンスが必要無くなりますので長い目で見ると安く済むのも良いポイントです。
屋根は陶器瓦を採用してます。陶器瓦も色あせが無く塗り直しが不要なので、メンテナンスコストを考えての採用となります。

3.屋根形状

今回一番考えて設計してあるのが屋根の形状です。
切妻屋根という形状で、南北に勾配を取っています。
これはお隣さんへの落雪が無いよう、自分の敷地のみに勾配を向ける為です。
更に駐車場側は桁切妻にしており、車に落雪する事が無いように工夫しております。
過去の大雪から、雪止め金物だけでは防ぎきれない事が分かっているので配慮しており、玄関ポーチの屋根も落雪を考慮してフラットタイプの屋根にしています。

4.デザイン

北接道の建物は窓が小さくなり、見た目が整えられない事が多いので間取りで工夫しております。
上下で窓の位置が揃うように間取りを設計し、バランス良く窓を計画する事で北面でもかっこいい外観にしました。
玄関ポーチやフラワーバルコニーの出っ張りが建物に凹凸を作り、のっぺりとしないよう工夫してある点も大切なポイントです。
色は2色採用し上を白にする事で建物全体が少し大きく見えるという視覚効果を狙っております。
窓枠や雨どいも白にする事で統一感を出しております。

今回は以上です。
外観はかっこよさだけではなく、近隣への配慮も考えて設計するのがポイントです。
今後も色々な事例をご紹介していきます。